アメリカの社会学者のエマソンが「もっとも強力な自信は根拠のない自信である」と主張しています。明確な裏付けなどなくても自分に自信を持つことが最強の考え方とのこと。みなさんはいかがでしょうか。根拠がないのに自信を持つなんてできない。どうかしてる。と思われる人もいると思いますが、そのようなかたには是非読んで頂きたい。根拠のない自信の効果について、お話しさせていただきます。
近年の若い人は根拠のない自信を持っているひとが少ない?
先日、学習塾を経営されている人が、「最近の若者は自信を持っていない人が多い。私たちのころは、きっと良くなっていく、きっとできるようになるという「根拠のない自信」を持っていた。」とお話されていました。その人も私も40代なのですが、確かに私たちが若いころは、自分自身のことや人生について明るい未来があると捉えていました。しかし、仕方ないと思えるのは、時代が違うこと。日本がGDPが世界2位で、終身雇用がまだ信じられていて、給料は年々上がっていた頃とは、今現在は情勢が大きく異なります。このことが多少なりとも影響しているのでしょう。
根拠のある自信があるとしても
自信は根拠があるから持てるものであると固執していると、落とし穴にはまることがあります。それは、根拠のある自信であったとしても、いとも簡単に崩れることがあるからです。人間はどうしても他人と比較してしまう性質があります。比較してしまうことで自信を失ってしまうのです。例えば、「水泳で県大会に出ました」といっても、となりにいる人が「全国3位です」と言われたら自分は大したことないと落ち込んでしまう。「ウチの町で一番売れているラーメン屋を経営してます」といっても、「世界に進出しているラーメン屋」の前では自信がなくなってしまう。。など、根拠がある自信をもっていたとしても、他人との比較によって、その自信は崩れてしまいます。
根拠のない自信の効果
根拠があるとしてもその自信は以外にも脆い(もろい)としても、根拠のない自信を持つことがなぜ良いのかについて、分からない人もいると思います。以下にその効果をお伝えします。
◎ 些細な事では揺らがない。
先ほど、他人との比較で自信を失ってしまう説明をしましたが、他との比較や世の中がマイナス局面に向かっても、気にならない。マイナス方向に引っ張られることが無い。
◎ 明るく前向きに取り組むことができる。
自分自身を肯定して捉えることができるため、自分はできる。やれる。というポジティブな意識で取り組むことができます。
◎ 希望をもつことができる。
明日はいいことがある。自分自身が生きている未来は良い世の中だと思えるようになり、人生に希望を持つことが出来る。
根拠が無くても自信をもつためには
根拠のない自信が良いことだと分かったとしても、現時点で、持っていない人がどうすればよいのかについて、以下のようにご案内いたします。
◎ できないことにとらわれ過ぎずにできたことに焦点をあてる
出来ないことがあると、いつまでもマイナスなことを覚えていて、記憶の領域を大幅に占領させてしまう。そして、できたことは記憶の隅に追いやってしまう。このような人は少なくないと思いますが、もっと、自分ができたことに焦点を当てるようにしてみましょう。その積み重ねが自信に繋がります。
◎ 前向きな明るい人と付き合う
先ほど、経済的に伸びている時代が根拠のない自信を持たせてくれたとの旨を記しましたが、周りに引っ張られることは、楽に進むことができて、とても効果的です。時代に乗ることが難しい現在のおススメの方法は、前向きな明るい人と付き合うということです。そのような人の言動や行動を見聞きしたり、一緒に過ごすことで、自分自身も気持ちと行動が自然と前に進みます。
コメント