辛い時期に寄り添ってくれる友達の有難さ

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精神科医の樺沢紫苑先生のYouTube動画を見ていたところ、精神疾患になった人は友達が離れていってしまうものであるとのお話がありました。友人と穏やかにやりとりする余裕はなく、それどころか、遠ざけてしまうことも多いことを考えると、仕方ない流れであるとのこと。この動画を観て、私が過去に辛い時期を過ごしていたときに、友人から助けてもらったことを思い出しましたので、その時の話をさせて頂きます。

十何年も前に、会社の人間関係で辛い思いが何年も続いて、とても苦しみました。病院に行ったところ、軽度ではありますが、適用障害と診断され、精神的病のレッテルを貼られた感じにもショックを受けました。

もう真面目にやっていても馬鹿らしい。自暴自棄になっていて、友人と会うことはしませんでした。

その時期に、当時7~8年の付き合いになる友人から飲みに誘われたのです。その人とは、会社で知り合って、配属先が異なるため、一緒に仕事をすることは無かったのですが、お酒が好きな私を気に入ったらしく、その人から誘われ、飲みに行くようになり、二人で飲むこともしばしばありました。しかし、私は辛い時期になり、誰とも会いたくないと思っていたので、この友人からの誘いも断り、そのあと数回そのラリーを繰り返しました。ただ、半年くらいの間に4~5回続いたので、根負けしてしまい、仕方ないから行くことに。。その友人は私の状況を知っているのですが、辛い話題に一切触れず、たわいもない話だけをして、ただ静かに一緒に飲んでくれたのです。とても楽だと感じました。熱い話とか、がんばろうとかは一切なく、ただただ、静かに寄り添ってくれて。。その後、3~4年、2か月に1度くらい二人で飲むうちに、私の心は次第に回復していきました。

心が立ち直るまで、年数をだいぶ要しましたが、その友人がいなかったらどうなっていたか分かりません。感謝してもしきれないほどの恩を受けました。

冒頭に記しました「精神疾患になった人は友達が離れていってしまうもの」というのはその通りだと思うのですが、私は恵まれていました。私にとって大切なことは、友人から受けた恩を一生忘れないこと。感謝を忘れないこと。何らかのかたちで恩返しすること。そして、今後、その友人や他の友人で同じようなことが生じたときは私もその人に寄り添うということだと思いました。今回の話は多くの人にそのまま当てはまらない話かもしれませんが、何らかの気づきになればと思います。最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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