実家を出て、生活されている人にお聞きします。実家のご両親と会っていますか?連絡をとっていますか?日々、忙しくしていると、実家の両親のことは後回しになってしまうという人は少なくないと思います。たまにでもいいので、連絡くらいはしましょう。今回は、両親に連絡しましょうという結論ですので、目新しい観点のお話ではございません。この時点で読むのを終了頂いても構いません。時間に余裕のある方は、気持ちに余裕を持ってご覧ください。
私についてお話しますと、現在、仕事場に近いところに一人暮らしをしています。
10年くらい前に立て続けに、母と妹を病気と事故で亡くしていますので、実家に父が一人で住んでいます。公共交通機関だと2時間ぐらい、 車で1時間半くらい離れています。定年を過ぎていますが、長年勤めた会社の関連会社でアルバイトをしています。平日5日、片道30分くらいを自転車で通勤していて、凄いと思います。
私は、 見た目も性格も母親に似ていて、母との意思疎通がとれていたと思います。対照的に、父とは仲が悪いわけでは無いのですが、そりが合わない感覚がありました。そのため、母がいなくなってからは、家族としての必要なやりとりが生じた際に必ず父と向き合うこととなり、そのたびに、父とのやりとりが上手くいかず、悩むようになりました。妹もいないため、緩衝材になる要素が無いことも影響しました。
会うのは、年末年始と、春と秋のお墓参りくらい、年に3~4回です。都度、軽くイラつくことがあったのですが、年を重ねるたびに、嫌なやりとりは少なくなってきました。そのように感じた頃に、高齢者の認知症の話題をニュースで見て、心配になり、父に電話をするようにしました。「仕事はどうか」「体は?」「休みの日は何をしているか?」「アルバイトを辞めるときは必ずくるから引退後はどうするのか」など、特に用事が無くてもたびたび連絡しています。
最近気づいたのですが、表現がヘタな父親が私が連絡することを喜んでいることが分かったのです。また、「ありがとう」と言ってくるようになりました。父は昔特有の男にありがちな不器用で「ありがとう」と言っているのを聞いたことがない人でしたので、驚きましたし、そのような父を感じて嬉しく思いました。
つい最近、以前電話したときに、洗濯物干し(洗濯バサミが30個くらい付いていて洗濯物を複数枚付けて干せるもの)が壊れて、困っている話をしたところ、ある日、気づいたら直っていて使えるようになっていました。修繕の様子から父であることはすぐに分かったので、お礼の電話をしたところ、私が仕事で出ているときに、私の自宅に来て直して、帰っていったとのこと。車で片道90分くらいかかるのですが、わざわざ来てくれたことにとてもありがたいと思いました。コミュニケーションがとれているから、「してあげよう」という気持ちになるのだと思います。私も何かあればすぐに父のもとへ駆けつけるようにと思っています。
今回は、私の最近の出来事をお話しているだけの内容になってしまいましたが、離れて暮らしているご両親にたまには連絡しましょうというお話です。何か用事が無くても「最近元気にしてる」でいいのです。いざというときに助け合うことができる安心感はとても大切ですから。
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