やり抜く力

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「やり抜く力(アンジェラ・ダックワース著)」を読みました。物事を最後までやり抜くことは、決して簡単ではないと感じております。大変参考になると思いましたので、以下にまとめたいと思います。

やり抜く力は成功をもたらす

「優秀な成績を修め偏差値の高い学校へ進学する」「スポーツの大会で表彰される」「年収の高い会社に就職する」「会社を経営し上場させる」 など、成功したいと多くの人が望んでいます。目標を達成するために必要なことは、才能が必要なケースはあるのですが、大半は、目標達成に必要な勉強や練習を継続して「やり抜く」ということです。「やり抜く力」が成功するために、とても重要です。

やり抜く力を持つ人の共通点

やり抜く力を持つ人には、「興味」「練習」「目的」「希望」について、以下のように共通点があります。

◎ 興味

溢れるほどの興味と子供のような好奇心を持って、自分のやっていることを心から楽しんで取り組んでいる。200人以上の成功者にインタビューしたところ、多くの人が答えたのは、「この仕事が大好きだ」ということ。 やらざるを得ないからとか、金銭的理由とか、そんな理由で仕事をしているわけではない。 

◎ 練習

・「昨日よりも上手になるように」と日々の練習を怠らない。 脇目も振らずに打ち込む。 

・ある一点に絞って高めの目標を設定する。 あえて自分がまだ達成していない困難な目標を設定する。 

・改善すべき点が分かった後はうまくできるまで何度も繰り返し練習する。

◎ 目的

自分のしていることは重要であると確信を持っている。 人々のためになると信じている。

レンガ職人の寓話を例に説明する。

ある人がレンガ職人に、何をしているのか尋ねたところ、

1番目の職人は「レンガを積んでいる」→単なる「仕事」に過ぎない

2番目の職人は「教会をつくっている」→職人にとってレンガは「キャリア」

3番目の職人は「歴史に残る大聖堂をつくっている」→レンガ積みは「天職」

自分の仕事を「天職」と思えるひとは、「仕事」「キャリア」の人に比べて、満足感や幸福感が高く、疾病休暇の取得日数が3分の1程度にしか満たない。

◎ 希望

希望をもつことによって、困難に立ち向かう粘り強さを生む。日々、ものごとが順調に進むとは限らない。将来どうなるかについては、運任せと言っても良い。しかし、運とは別の希望を持つことで「やり抜く力」が発揮される。それは、「自分の努力次第で将来が良くなる」という信念を持っている。

最後までやる習慣を身につける

大人への成長過程で多くの人が経験する部活動は、最後までやる体験をする貴重な機会である。その際に、周りのサポートは重要な役割を果たす。子供に厳しい要求をしながらも支援を惜しまない育て方が望ましい。入った部活は卒業まで継続するように伝えるが、本当に辛い時はいつでも相談に乗ることを惜しまないといった姿勢だ。

一例として、部活動を背景に説明したが、勉強や仕事でも同様である。やり通すことで「やり抜く力」が鍛えられる。

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