勝ちに不思議の勝ちあり負けに不思議の負けなし

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「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」は、松浦静山(江戸時代中・後期の大名 肥前国平戸藩の第9代藩主)のことばです。私は、先日亡くなられた野村克也さんが、監督時代に試合後のインタビューで話されていたのを聞いて知ったため、野村監督の作った格言と思っていました。今回は、この格言についてお話させていただきます。

勝ちに不思議の勝ちあり

勝ったものの、その理由がハッキリしない。なぜか今回は勝ってしまったというケースはたびたびあります。例えば、出来の良い同僚が上司から嫌われているため、昇進できず、特に実績を上げていない当人が昇進することになった。。のように、理由や背景が、当人自身ではなく、他の人との兼ね合いや、環境や、運など外的要因が影響することがあるからです。

成果が出たときに、理由が分からないときは、勝因が自身の取り組みによるものか、それとも、ラッキーだったのかについて、振り返りましょう。先の例で言えば、昇進は運が良かっただけ、与えられたポストに相応しい人材になるためにどう取り組むかを考え、実行するということです。

負けに不思議の負けなし

負ける理由は必ずあるということです。真面目に親切に接客対応しているのに売り上げや評判が上がらないときに、周りからみたら表情がこわばっていて、怖い印象である。。のように、負の状況に陥るには、要因が存在するのです。

その理由を把握するためには、まず、負けを認めて受け入れることです。現状、私は負けている。だから原因を突き止める必要があることを知るのです。

そして、その事柄と自分に向き合って考えます。根本原因にたどり着かないときは、周りの意見を聞くことも良いです。そうして、理由を把握できたら、今後、どのように改善するかについて具体的に考えます。先の例で言えば、怖い表情が理由であると把握して、毎日、朝、昼、晩と鏡に向かって笑顔をつくる練習をすることです。

このように、負けを今後に活かすことが大切です。

野村克也さんは、大変な読書家でした。今回の格言を知らなかった私に、貴重な考え方を下さったことに感謝して、活かしていきたいと思います。また、読書も頑張って参りたいと思います。

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