ユーザーがサービスを始めやすくするための施策が、よくできていて、感心させられることがたびたびあります。今回は、いかにサービスを使って貰うようにするか、そして継続利用してもらうかの施策について、お話させていただきます。
500円分使えるようになっている
以前、楽天のプレミアムカードというクレジットカードを作ったところ、500円分Edyで買い物できるようになっていることを知りました。楽天のポイントサービスに惹かれてこのカードを作ったため、Edyについてはあまり興味が無かったのですが、「500円分使えるというのであれば、お得だからとりあえず使ってみるか」と思い、コンビニで実際に使ってみたところ、とても簡単でスピーディーでいいなと思いました。その後は、Edyを使うことが習慣になり、少しして気づいたのは、「サービスを一度使うように導くことはとても大切。そして、最初は利益を得られずとも、とにかく1回使用して貰えるように工夫する。」というサービス提供側の考え方です。私は、500円のプレゼントがなければ、Edyを使っていなかったと思います。楽天側の施策によって、Edyの良さを実感して、サービス利用を継続していったのです。
※その後、楽天ペイのほうが更に利便性が高いことを知ったので、現在は楽天ペイを主に利用しています。
初めからスタンプが押してある
ある美容室のスタンプカードは、来店ごとに1個スタンプが押されて、10回スタンプが貯まるとプレゼントが受けられるものだったのですが、カード発行時の時点で、2つスタンプが押してありました。そして、初回利用時の分として、スタンプが1つ押されたので、初日に合計3個のスタンプが得られたのです。最初からスタンプが2つ押してあるので、スタンプを溜める意識の助走がついているので、自然とポイントを溜めようという気持ちになります。ゼロから一歩目を踏み出すのは、足取りが重くなってしまいがちですが、すでに、一歩目が踏み出されていると、二歩目三歩目は足を進めやすいということです。
以上のように、「サービスを一度体験させてその後の継続使用を促す」「リピート利用させるために助走分をサービスする」というアイデアは、提供側にとっても、利用する側にとってもメリットがあり、素晴らしい考えであると思います。最近のサブスクリプションなどに多くある、1か月間は無料で以降は月額〇〇〇〇円のようなものも似た考え方ですが、Edyの施策はとても感心させられました。今後も素晴らしいアイデアが世に出ることを期待します。
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