喜び上手になる

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人から何かを貰ったり、手伝って貰った時に、どうしていますか?

お礼を言う、後日お返しをするなど、まず浮かぶと思います。お礼やお返しはとても大切ですので、これまで通り継続してください。ただ、今回は、もう少し違う見方のお話です。

何かして頂いて、嬉しいと思った時は、喜びの気持ちを表情に出しましょう。相手に伝わるように素直な感情を表現できると良いと思います。この「相手に伝わるように」という点が大切です。

嬉しい気持ちが渡した相手に伝わることで、渡した(何かしてあげた)側と貰い手両方ともに、さらに喜びを得られるのです。

数か月前、一人暮らしの父のもとへ帰ったときのことです。父が大好きなカレーを何年かぶりに作ったのですが、とても嬉しそうに美味しいと言って食べたのです。歳を取ったせいもあると思いますが、喜びをあまり表に出さないタイプの父が、嬉しそうにしているのをみて、また、何かしてあげようと思いました。その後、実家に帰ることができていないのですが、特に用事が無くても電話するようになりました。喜んだ相手に対して、歩み寄る気持ちが生じたのです。

この経験から「貰って嬉しいと思ったときは喜びを素直に表現する」ことは素晴らしいと思いましたので、以下のようにお話させていただきます。

①笑顔の瞬間は心の内が幸せになる

喜びを素直に隠さずに表情にすることは、自分自身もさらに幸福感で満たされます。笑顔の瞬間は幸福な気持ちになりますよね。人間は、言葉や表情が自らに返ってきます。せっかく嬉しいと思っているときは、喜びの表現を惜しむ必要が無いのです。

②渡した側が幸せな気持ちになる

受け取った相手がとても喜んでいる様子を見ると、渡した側は、してあげた良かったと嬉しく思います。人間は、人の役に立つと感じたときに、最上級の幸福感を得られます。何かしてあげた時に幸福感があるのですが、笑顔で返ってきたときは、何倍にも増して幸せな気持ちになります。

③またしてあげたいと思う → 再び嬉しい機会を得られる

お礼の言葉、状況によってはお返し、プラス、嬉しい表現が充分にできていると、「これだけ喜んでくれるんだ。また何かしてあげたいな。」と、渡した側は思うものです。人は、損得ではなく、感情で動かされることが良くあります。喜びの表現をすることによって、また、嬉しい機会が得ることができるのです。

誤解しないで頂きたいのは、得できるから大げさに喜ぶということではありません。嬉しいと思ったときは、隠すことなく相手に分かるように喜びを表現しましょうということです。

貰った側が喜ぶ、その笑顔によって渡し手も幸せな気持ちになる、さらに自分も相手も喜ぶという流れは、人間は社会性の生き物であることを考えると、とても有意義なものであり、世界中に行き渡れば素晴らしいと思います。

日本人は特に、奥ゆかしい気質からか、喜びを表現することが上手では無い人が多いです。ただ、何かして頂いた側が喜ぶことは、自分も相手も幸せにするのです。慣れないうちは意識的にしないとなりませんが、みんなを幸せにする行為ですので、ぜひ取り入れてみてください。

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