これまで、旅の定義と旅を勧める理由について記してまいりましたが、今回は、おススメの方法や手段について、お話させていただきます。
宿泊する場所について
旅においては、普通のホテルに泊まってはもったいありません。コンビニで酒とつまみを買って、しまいには家で見ているようなテレビをみてしまう。。これでは、旅としての広がりや深みが得られないからです。
共有スペース、共有機会のある宿に泊まりましょう。ゲストハウス、民宿、ユースホステル、とほ宿(北海道が主)などです。地域によって、形態が異なるのですが、このような宿は、共有スペースが設けられているところが多いです。
私は、大学生の時に、友人から、とほ宿の存在を教えてもらい、北海道東に位置するサロマにある宿へ行ったことが、旅人生の最初でした。部屋は相部屋(※)で、入口入ってすぐに共有の大広間があり、その場所に多くの人がたむろしていて、みなさんと挨拶するという。。最初は驚きましたが、この環境のおかげで、すぐに話す相手や遊ぶ相手が見つかるのです。出会う人は、旅で訪れる土地を大切にして、旅先で出会う人を大事に思う人ばかりです。
※25年以上前の話です。今は、個室という形態が多いようです。
感激したのは、沖縄県石垣島から渡る離島の宿です。竹富島、黒島、波照間島、小浜島に行ったことがありますが、いずれも、共有スペースに一升瓶の泡盛が置いてあり、無料で飲み放題なのです!宿についたら、泡盛の共通ツールがあるから他の旅人とお話もしやすい。。パラダイスです。
※2009年を最後に行っておりませんので、今は泡盛サービスがどうなっているかは把握しておりません。。
以下に参考のホームページを掲載します。
波照間島の宿 https://okinawa-labo.com/hotel/hateruma-island
黒島の宿 http://www.zephyr.justhpbs.jp/kuroshima_yado.html
旅がしやすい宿がある北海道や沖縄が初心者にはおススメです。
出会った人の勧めに乗る
現地の人や、出会った旅人から勧められた場所には行ってみましょう。よくある話が、観光として有名な場所に行こうとしていると「そこは意外と大したことない、他の〇〇の方が良い」という現地の方のススメです。これは、是非、乗ってください。その場所が素晴らしい可能性は高いです。ただ、それほどでもないこともあります。でも、良くなかったとしても、その流れの全てが旅の面白さであり、味わい深いものになるのです。
私は、何度もこのようなことがありましたが、近年の話では、初めて博多に行った際に、軽く飲んだ立ち飲み屋の店主に「これから中州に飲みに行きたいのですが」と聞いたところ、「中州は観光用で高くて良くない。ここから少し先の数件ある屋台村に行ったほうがいい。」と場所を教えてくれました。博多イコール中州ではないのか?と、だいぶ戸惑いましたが、これも旅ならではと、店主の言うとおりに、案内のあった屋台村に行きました。その中の屋台で、店主がおひさまのような人で、来る客同士で仲良く話す空気感になっていて素晴らしいと思いました。私も、隣りの人と意気投合し、そのあと、二人でカラオケに行き、連絡先を交換し、一年後、また博多で再会して飲みました。ちなみに一度も中州で飲んだことはありません。。(笑)
人見知りの人は
恥ずかしがりの人、人見知りの人は、突然出会った人と仲良くどころか、話すことすらできないと思うかもしれません。私もそうです。人見知りです。今もです。ただ、無意識にやっていたことですが、お勧めしたいのは、旅モードに切り替えるということです。日ごろ、私は自分から働きかけることが苦手と思っていますが、旅に行ったときは、旅人モードに切り替えています。笑顔でこちらから話しかけて、雑談も含め、我ながら良くできていると思います。旅以外の全てでこのようにできないかと、自分自身でツッコミがありますが。。
旅の恥はかき捨てということばがありますが、その通りです。こちらから話しかけるくらいの気構えのほうが、旅が楽しくなります。苦手な人は、自分が楽しくなるためにも、旅モードに切り替えることが良いと思います。
その場所を感じる
上にあげたことが重要なのですが、それ以外にも
写真を撮る、SNSをするのは、少しの時間に留める。
せっかく来たその場所を感じることを一番にしましょう。ファインダー越しではなく、五感で感じます。SNSは電車の待ち時間などにすれば良いのです。
現地のスーパーに行く
その土地のことをより深く知るために、現地のスーパーがおススメです。野菜売り場や鮮魚売り場、特にお総菜売り場は面白いです。沖縄のスーパーで「ジューシー」って何?北海道のスーバーで「ザンギ」って何?と思ったものです。
学生など時間に余裕がある人は
学生や転職期間など、時間に余裕がある人は、現地でバイトをすると面白いです。旅がいっそう深まります。現地の人との交流も格段にレベルがあがります。私は、サロマ湖に行ったときに、1日だけ漁のバイトをしました。船から網を引き揚げるお手伝いです。終わった後の、浜で海鮮の食事は格別でした。25年以上前のことですが、頭の中に映像が残っています。
これまで旅についてお話しして参りましたが、いかがでしたでしょうか。旅は人生を彩り豊かしてくれます。したことが無い人も一度やってみてはいかがでしょう。きっとご自身が開いたことのない扉が開かれると思います。ぜひお勧めいたします。
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