必要以上の「謙遜」をしない

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ほかの人から褒められたときに、みなさんはどう返していますか?「ありがとう。うれしいわ。」と返すひとは少ないですよね。

きっと、「いえいえそんなことないです」と謙遜する人が多いと思います。以前の私は、その返しで良いと思って、謙遜していました。しかし、謙遜は、気を付けなくてはならないことがあるのです。今回は、「謙遜」について、深掘りしていきます。

「謙遜」とは

へりくだること。控えめな態度で振る舞うこと。

自身の評価について、奢ることなく、控えめな態度をとることを言います。

謙遜することの弊害

◎ 自分の能力や価値を低く表現してしまう。

このことによって、自信が無いと捉えられる可能性があります。

返された側は、否定されたと捉える。感じ悪いと思ってしまう。逆に自慢しているように感じてしまう。

例えば、「お綺麗ですね」と言われた人が、明らかに美人であった場合、「いえいえそんなことないです」と言うのは、自慢していると捉える人もいるということです。私の周りで実際に、このケースで、「逆に嫌みよね」と陰口を言っている人がいました。適度に使うのであれば「日本人の奥ゆかしさ」として伝えることができますが、過剰に謙遜することは、自身のためにならないだけでなく、不利益さえ被ってしまう可能性があるのです。

どうして謙遜するのか

謙遜する理由は何なのでしょうか。ひとつは、日本人の奥ゆかしさであることがあげられます。ただ、それよりも謙遜する理由の大部分を占めるのは、「自分を守るため」です。「調子に乗ってるのでは?」と思われないように保身から謙遜していることが多いと思います。私が謙遜するときは、「調子に乗っていると思われたくない」という一心で言っていました。

どう返すのが良いのか

では、実際に褒められたときはどうすればよいのでしょうか。

先ほどの美人の例で言えば、

「それほどではないと思うのですが、でも言っていただいてうれしいです。」のように言うと良いと思います。

重要なポイントは

・相手の言葉を全否定しない。

・相手の言葉を受け入れる。

・控えめに表現する。

・「ありがとうございます」「嬉しいです」のように感謝の気持ちを伝える。

調子に乗ってないことだけ伝われば良いのです。行き過ぎた謙遜は必要ないです。

謙遜は日本特有の感覚であり、文化です。私は、「お綺麗ですね」という誉め言葉に対して「ありがとう。うれしいわ。」のような欧米的な返しは、正直あまり好きではありません。

日本人の奥ゆかしさが大好きですし、誇りに思います。ただ多くの人は、謙遜を「し過ぎる」傾向があって、そのことは、相手に悪い印象を与えかねないことを理解する必要があります。

奥ゆかしさを残しつつも、感謝を伝える。このことが大切であると思います。

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