友達は財産である

life

友達の存在は、とても有難いものです。そんなことは分かってるという人は多いと思いますが、このことをじっくり考えたことはありますか? あらためて考えたことは無いという人のために、その有難さを考えることをおススメします。

私は12年くらいの付き合いになるカラオケ繋がりの友人達がいます。当時のインターネット掲示板にあったカラオケする会に参加したことがはじまりです。何年も経過するうちに、カラオケが無くても集まるようになり、関係性は成熟していきました。昨年末に、忘年会をしたのですが、翌日にメンバーの一人からのLINEのやりとりの際に、「何年も付き合っているこの仲間はかけがえのないもの」という表現がありました。あまり大げさに言葉を飾るタイプの人ではないため、少し驚きましたが、「かけがえのないもの」という表現は正しいと思いますし、とても嬉しく思いました。このように、友達に対して、感謝している旨の考えや気持ちがあるときは、素直に伝えると良いと思います。頻繁である必要は無いのですが、1年に1度でも、数年に1度でもいいので、感謝の気持ちを話してみましょう。

私から伝えた経験のことをお話しますと、十数年になる親友がいるのですが、歳をとっても一緒に飲みたいねという話題のときに、その親友が「きっと長生きはしないだろうし、長生きしたいとも思っていない」と言うのです。それでは本当に困ると思いましたので、「〇〇が死んだら、本当に悲しい。奥さんと子供の次に私が悲しむからね。長生きしてほしい。」と伝えました。同性の友人に対して、素直な気持ちを言うのは、若いころであれば恥ずかしかったと思いますが、自然に話せたことに、自分でも少し驚きました。ただ、本当に思っていることなので、言うことのほうが正しいと思うのです。人生は何があるか分からない。明日突然事故で亡くなることがあるかもしれない。だから、相手に対して感謝の気持ちがあれば、伝えたほうが良いです。

他には、自分のお店を開いたときに、開店の朝、以前の職場の上司たちから開店祝いの花が届きました。上司という上の立場のかたですが、職場を離れて以降も、プライベートでとても仲良くさせて頂いています。もう15年くらい友人です。その花が届いたときに、開店当日は本当に大変だったのですが、頑張ろうと勇気づけられましたし、本当に嬉しく思いました。すぐにお礼の連絡はしたのですが、ありがたいと思った気持ちは数年後にまたお伝えしました。「あのときは本当に大変だった。そんななかで届いたお花は嬉しかった。有難いと思った。」という内容です。時間が経過してから伝えるのは、その行為が有難いことにプラスして、「あなたの存在が有難い」ことを伝えられると思うのです。

私は、以上のやりとりを経たあと、関係性がさらに深まったように感じます。お互いに居てくれることの感謝の意を持っていることが分かるからでしょう。さらに、少々意見の食い違いやケンカが生じたとしても、きっと乗り越える心のよりどころになると思います。

親しい友人に対して、そのようなことを一度も言ったことが無いという人は、恥ずかしいかもしれませんが、是非伝えてみましょう。友達はかけがえのないものです。

コメント