mixiとセカンドライフの衰退について

life

以前、clubhouse(クラブハウス)が廃れているかもしれないという記事を書かせて頂きました。SNSサービスの波の速度感が凄すぎると感じているのですが、ふと、mixiとセカンドライフのことを思い出しました。二つともに、大きな話題になったもので、現在は下降線を辿っているサービスです。今回は、この2つのインターネットサービスの廃れた理由について、記事にさせていただきます。

mixi(ミクシィ)

2004年に開始したSNSサイト。日記を書いたり、趣味のコミュニティに承認を得て参加して、オフ会にまで発展するなど。2010年くらいまでは、とても盛り上がっていたと思います。

以下、衰退した理由を記します。

◎ TwitterにFacebook等の強力な競合サービスが台頭した

TwitterやFacebookは、ユーザーにとって使いやすい仕様にアップデートを重ね、全世界にユーザーを広めていった。

◎ 足あと機能を廃止した

自分のページにアクセスした人が特定できる足あと機能。この機能がmixiのキモでした。足あとを見て、足あとをつけたこの人はどんな人だろうと覗きにいって、相手のことを知り、マイミク申請に繋がる。。関係の広がり方が、他のサービスと比較すると遅いように思いますが、このじっくり繋がっていく感じが良かったと思います。

◎ ユーザーの声を無視

足あと機能の廃止を告知した際に、多くのユーザーから反対の声が上がり、反対署名活動にまで至ったのですが、運営は機能廃止を決行。ユーザー側から見れば、自分たちの声を無視された形に。。ユーザーの声を反映させない姿勢によって、ユーザーが離れていきました。

このような判断や姿勢が衰退していった一番の理由であると考えます。

ちなみに、しばらくして、足あと機能は復活したのですが、一度離れたユーザーは戻ることはありませんでした。

◎ 紹介制の廃止

紹介制度をやめることで、プレミア感が失われました。clubhouse(クラブハウス)が紹介制にして注目を浴びたことを考えると、紹介制の良さを改めて考えさせられます。※少し前にclubhouseの紹介制はなくなりました。

mixiは現在も存続していますが、かつてのような盛り上がりは無く、衰退していると言えます。

私は、趣味の繋がりの関係でその友人たちとmixiでやり取りしていた経緯があるのですが、現在もmixiを使っている友人達は、他のSNS(Twitter、Facebook、Instagram)を使い方が分からないという理由でmixiを続けているようです。

Second Life(セカンドライフ)

2003年に開始した。3Dグラフィックで構成されたインターネット上に存在する仮想世界。敵を倒すとか適地を攻略するという目的は存在せず、ユーザーがアバターとして別の世界を生きることがコンセプトでした。リンデンドルという仮想通貨が存在し、米ドルへの換金が可能。そのため、企業も含め、多くの人が、ビジネスチャンスと考え参入しました。

当時、大手企業(確かSonyだったような。。)がセカンドライフ内で、自社の広告看板を設置した様子をワールドビジネスサテライトで放送していたのを見たことが、私がセカンドライフを知るきっかけでした。ネット上の別世界で生活してお金にも繋がるなんてすごい時代が来たものだと思ったものです。しかし、大きなムーブメントは起こらず、人々の記憶から消えていました。。

検索して調べたところ、衰退の理由はいくつか挙げられます。

◎ お粗末なポリゴンの魅力のないアバター

◎ 一つのワールドに最大50人しか入ることができない。(当時としては構想にスペックが追い付いていなかった)

◎ ユーザーが自由に空間を作ることができたため、アバター密度が低くなりがちであった。

◎ 何をしても良いが、自由すぎるがゆえに、何をしてよいか分からない。

このような状態では、経済活動が活発になるまでには至らなかったと言えます。

以上のように、過去の例を振り返ると、インターネットのサービスは、適切なタイミングに適切な措置を打たないとユーザーが離れていくということが分かります。これからも新たなサービスが出るたびに注目して、永く使うことのできる良いサービスができることを期待したいと思います。

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