以前、サッカーの指導者の方の話を記事で読んだ内容が、良いプレーにはセンスを磨く必要があるというもので、ビジネスにも通じると考えましたので、記事にさせていただきます。
プレーにはセンスが必要
在日朝鮮人2世の李済華さんは、全国大会までなかなか手の届かなかった國學院久我山高校を、全国高校サッカー選手権大会に6回導いた。最も重要な練習は試合であると位置づけて、ゲームを通じて選手が自ら考えてプレーするように指導を徹底した。
一般的に、指導者が戦術ボードを使って動きを指示して指導することが多いが、これでは、選手は指示された内容を頭で考えてからプレーすることになるため、インスピレーションあふれるプレーにはならない。理論を使って手取り足取り教えたとしても、それは制約になってしまう。
選手の持っているセンスを見出して、能力を最大限に引き出すことが指導者に最も必要とされることである。
では、センスを磨くためにはどうすれば良いのか。
李さんはサッカー指導者としてのセンスを磨くためにいいゲームをたくさん見ることを習慣にした。さらに、サッカーと全く異なる分野(音楽や芸術、哲学など様々)の本を読むことで感性を磨いた。
そして、選手に対して、創造性豊かなプレーをする試合、特に、スペインのFCバルセロナの試合を見るように指導した。
センスがあるとは
センスがあるということについて、李さんの話を参考にして考えてみました。以下のようにご説明します。
・引き出しが多い
様々な選択肢が備わっていることで、様々な場面に対応することができる。例えば、忙しくて対応が困難なときに、タスクの手順を見直して作業の時間短縮を図る、協力可能な人を検討する、納期を延長ができないか交渉する、予算を増やすように要請して人員を投入する。。など、解決への手段をいくつも提示することです。
・最適解を選ぶことができる
様々見出した洗濯しから、その場面、状況に応じて、最適なものを選択して行動できること。このことはセンスの肝であると思いますが、経験、場数を踏むことが必要と考えます。
・心に余裕がある
心に余裕があるため、視野を広く持つことができる。そのため、細かな箇所にまで気が行き届く。例えば、製品のつくりを女性が使いやすいように設計する。他にも、いつもと表情が違うメンバーを見て体調が悪いかを聞いて、早めに帰宅させるなど。
センスを獲得するために
センスは生まれながらにして持っているものと思うひともいるかもしれませんが、センスは環境や習慣、行動によって、育むことができます。
そのためは
外に積極的に出て様々なものに出会って触れる
・国内や海外など様々な場所に旅行に行く
・高級レストランに行く(料理の出来栄えだけではなくサービスや空間を五感で感じるなど)
・自分が興味を示さなかった分野を体験する(普段芸術に興味がないなら美術館、運動はするのも見るのもダメならプロサッカーの試合を観に行くなど)
・様々な分野の読書
以上のように、体験することが大事。このことによって、引き出しを多く作ることができる。
決断をして、実行する
最適なものを選択できるためには、ビジネスはもちろん日頃から実際に、選択して行動すること。もし失敗した場合は、原因を検証して、その後に活かす。試行錯誤しながらも、自ら決断することがとにかく大切である。
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