年賀状の良さについて

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みなさんは、年賀状を書いていますか? 私は印刷の仕事をしていますので、年末はお客様からの年賀状印刷の注文を頂いています。年々感じるのは、出す枚数が減っていたり、注文する人自体が減っていることです。今回は、年賀状印刷を仕事にしている立場から、年賀状の現状と、年賀状の良さについてお話させていただきます。

毎年、10月から12月にかけて、年賀状印刷の注文を受けています。文面や絵が記された面の印刷はもちろん、宛名の印刷もしているのですが、年賀状は店にとって一大イベント。お客様にたくさん来ていただいて、売り上げも上がるのでとても嬉しいのですが、作業量は半端なく、年末はヘトヘトになります。

若い人の年賀状は少ない

近年は、メールやSNSの発展によって、コミュニケーション手段が、便利になっていることが背景であると思いますが、若い人の注文は少ないです。これは、仕方のない流れであると理解しています。遠くない将来、はがきの年賀状のやりとりは無くなっているのかもしれません。

ただ、若い人のなかで注文を頂くパターンがあります。お子様を含めた写真年賀状です。子供の成長を年賀状に表すことが喜びなのだと思います。

年配の人が年賀状をやめていく

年賀状の受付をしていて、とても驚くことがあります。それは、70代や80代の年配のかたが、年賀状を辞めるということです。年賀状の最後に、「今年で年賀状は辞めさせていただきます」という旨の一文を記して印刷するように依頼があるのです。来年からは年賀状は出さないと宣言するのです。この世代のかたが、年賀状の代わりにメールやSNSをするとは思えませんし(一部例外の人はいるとは思います)、そして何より、これまで、何十年も年賀状をやり取りしてきた世代のかたが代替えのやりとりの手段を用意せずに辞めてしまう。。なぜ?と思ってしまいます。メールなどをしないのであれば、年賀状で繋がってきた人との関係を失うことについて、どう思われているのか。。私は分からないままです。

年賀状の良さ

年に1回、年賀状のやりとりしかしていない人との関係って、意味なくない?という言葉を聞いたことがあります。私は、意味がないと思えてしまう人とのやりとりは自然に消滅していったため、現在、年賀状を送っているひとは、たとえ年賀状でしか交流は無くても、やりとりしたいと思える人です。年賀状を書いている時は少なくともその相手のことを想います。今どうしているか、元気か、昔あんなことを一緒にした。。など考える。この時間はとても意味があって、年賀状の良さだと思います。

このように、私は、年賀状が素晴らしいものと思っています。仕事に関係しているからではありません。年賀状を書いていない人が新たに書き始めるというケースはあまりないと思いますが、少なくとも、これまで年賀状をやりとりしている人は、これからも書き続けて欲しいと思います。

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