部下を褒める効果的な方法

仕事の進め方

上の立場になると、自分の実働の成果だけではなく、チーム全体の成果の向上が求められます。自分一人では成果を出すことはできませんので、メンバーひとりひとりのパフォーマンスアップが不可欠です。そこで必要なことは、やる気を引き出させることです。そのやる気を上げるために、とても効果的な方法は、褒めることです。今回は、部下を褒めるについて、お話させていただきます。

行動や努力を含めて褒める

例えば、部下が目標の件数を達成した時に、「目標達成おめでとう」と褒めるのは、良いのですが、褒める効果を100%発揮できていません。

褒めるときは、成果だけではなく、その人の取り組みについても触れて、褒めるようにします。

例えば、「〇〇さんが、伝え方を〇〇〇のように改善したことが、件数アップに繋がりましたね。」のように、成果だけではなく、行動や努力など、褒めるべきポイントを自分で考え、自分の言葉で褒めましょう。部下の普段の取り組みを見ているということが伝わります。褒められた部下は、これからも頑張ろうという気持ちが湧いてきます。

成長を褒める

「前はできていなかったことが、今ではこのようにできるようになった。」のように伝えることで、部下がステップアップしていることを、上役側も分かっていることを示すことができます。部下は自分を見てくれていると実感します。 

みんなの前で褒める

プロ野球を引退したデーブ大久保さんのお話で、トレードで移籍したジャイアンツに馴染めていないデーブさんは、当時のチームリーダーの原辰徳さんから「デーブがいいリードしたから抑えることができた」とチームメイトの前で褒められて、とても嬉しかったとのこと。そして、そのことがチームに溶け込むきっかけになったとのことです。メンバーの前で褒められると、嬉しいですし、意気に感じて頑張ろうという気持ちになります。

数字で示して褒める

「獲得件数が30件増えた」「点数が20点上がった」など、具体的な数字をあげることも効果的です。 売上の昨年比較やテストの点数など、数字で示すことができれば本当に褒めていることが伝わるからです。

褒めるのが苦手な人の場合

褒めるキャラではないから褒めるのは苦手という人がいます。組織の成果を上げるためにも、上に挙げたようなことを少しずつやってみることをおススメしますが、比較的やりやすいのは、「第三者が褒めていたこと(事実)を伝えてみる」です。「〇〇さんがあなたを〇〇〇だと言っていた」のように伝えます。これなら褒めるのが苦手という人であっても、実行しやすいと思います。

私は、昔の上司で、長年私のことを褒めたことがない人が「いつも〇〇さんがよくやってくれるから」と一度だけ言われたことがありまして、とてもうれしくて頑張ろうと思ったものです。10年以上過ぎた今でも覚えています。部下を褒めることは、個人のモチベーションをアップさせる効果があり、チーム全体の成果に繋がります。少しずつ取り組んでみてください。

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