不安で仕方ない。悩みがあり眠ることができない。このようなとき、みなさんはどうされていますか?不安な状態をそのまま抱えて、解消できずにいるという人は少なくないと思います。しかし、この問題を解決する方法は、みなさんが想定されるよりも簡単です。今回は、不安や悩みを解消する方法について、お話させていただきます。
不安や悩みを解消する方法
まず、結論からお話しますと、この問題を解決する簡単な方法は、「他の人に相談する」ということです。
精神科医の樺沢紫苑先生は、不安を人に話す効果について、以下のように説明しています。
最近の脳の研究では、不安は扁桃体という脳の領域が興奮したときに起こり、その興奮を収める方法は、言語情報だということがわかりました。つまり、不安になったときは言葉にして口に出すだけで、扁桃体の興奮が抑えられて、不安が収まるのです。
(精神科医 樺沢紫苑さん)
悩みや不安、愚痴などを他の人に話してスッキリしたことを多くの人が経験されていると思います。にもかかわらず、人に話したり、相談すること無意味であると思っている人も多いです。つい先日、知人が「悩みって人に言っても仕方ないものだから」と話していました。このように考える理由としては、相談したとしても、問題を解決する具体的方法を得られないだろうという考えなのでしょう。確かに、不安に思うときは、問題を解決する具体的な方法が欲しいと考えるものです。私も同感です。実際に、他の人ではどうしようもできないことや、他の人が解決方法を考えつけないことは少なくありません。しかし、人に話すことで、不安な気持ちは押さえられることが、脳の仕組みによるものであると研究結果が出ているというのですから、不安に感じたときは、まず人に話してみましょう。
話を聞いてもらったときは
相談をしたときは、相手に時間を割いて頂いたのですから、礼節の意味でも、以下のことを忘れずに実行しましょう。
◎ 感謝を伝える。
相談を聞く側は、その間の時間を相談者のために費やしています。さらに、本当は興味がない話かもしれません。そのようななかでも聞いて貰えたのですから、話を聞いてくれてありがとうと感謝を伝えましょう。
◎経過や結果を報告する
聞く側がアドバイスをしたり、アドバイスが無くてもあの話はその後どうなったのだろうかと気にかけていることもありえます。相談したことは、その後どうなったかについて、報告しましょう。結果までに時間を要するときは、途中の状況を話すのでも良いと思います。
私は、話好きな性格からか、人によく相談します。真面目の王道を歩んでいる人から、ほぼ世捨て人まで、様々なタイプの友人がいるので、内容によって、相談する相手を変えています。相談できる人がいない、この話は知人に相談できる内容ではないということもあるかもしれませんが、その場合は、インターネットで、カウンセリングもありますし、雑談に近いレベルでもを聞いてくれるサービスなどは比較的安価でも見つけることができますので、不安なときは抱え込まずに言葉に出してみましょう。他の人に言うだけで、かなり楽になります。
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